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界 鬼怒川がっかり宿泊記|星野リゾートに期待しすぎたのかもしれない

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記事の読者はこのような方
  • 星野リゾートにはじめて宿泊を検討している方
  • 界 鬼怒川に宿泊するか迷っている方
  • すでに界 鬼怒川に宿泊したけど、違和感があった方(共感できると思う)

過去にふふと星野リゾートを比較!
目的次第でどちらにも軍配は上がる想定だったけど、あれれ・・・・。という期待外れの宿泊になりました。

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春の鬼怒川へ──初めての界ブランド

4月上旬、桜が満開の時期に、家族で「界 鬼怒川」に一泊しました。界ブランドは初めて。星野リゾートという名前に期待して選んだ宿でした。

予約したのは和室プラン。
子ども料金は不要で、食事の内容なども特に確認はされませんでした。

宿に着くまでの道中は、桜並木が続いていて春らしさ満点。
駅からはタクシーを利用したのでアクセスに不便はなかったのですが、敷地内が砂利道でキャリーケースを引くのが少し大変そうな人が多かったのが気になりました。

そしてもうひとつ。宿名に鬼怒川とあるわりに、建物から川はまったく見えませんでした。川沿いの風景を楽しみにしていたので、ちょっと拍子抜けしました。

アクセスと外観の印象

基本情報
  • 住所: 〒321-2526 栃木県日光市鬼怒川温泉滝308
  • 電話番号: 050-3134-8092(予約センター)
  • アクセス:
    • 東武鉄道「鬼怒川温泉駅」よりタクシーで約5分、徒歩で約15分
    • 車の場合:日光宇都宮道路「今市IC」から国道121号線経由で約20分
  • 駐車場: 無料駐車場あり(約25台)

建物は、和風で落ち着いた外観。自然の中に溶け込むような佇まいで、見た目には好印象です。
ただ、入口やロビーから鬼怒川らしい景色が見えるわけでもなく、「温泉地に来た」という実感はあまりありませんでした。

ロビーでは座ってチェックイン。益子焼が飾られていたり、春らしいしつらえも感じられて、空間づくりには工夫がありました。

ロビーの一角に飾られていた益子焼の器

第一印象は静かで落ち着いた宿、という感じでした。


チェックイン時のちょっとした違和感

星野リゾートは「滞在を体験として設計する」という考え方を大切にしていると聞いていたので、チェックイン時には少し期待していました。

でも実際は、スタッフから一方的に説明を受けて終わり。「帰りは駅までお送りしますね」と当然のように話が進められて、思わず「明日は別の宿に泊まる予定で…」と訂正する場面がありました。

こちらの予定を聞かれることもなく、土地の楽しみ方や周辺の見どころを紹介してくれるような提案もなし。

淡々とした対応に、「あれ、星野ってこういう感じだったっけ?」という小さな違和感が残りました。

客室での過ごし方と思わぬ盲点

畳敷きの空間は子連れ向き

通されたのは、スタンダードな和室の客室。
畳敷きで、子どもがゴロゴロできるゆとりがあるのはやっぱり安心感があります!

客室の窓際スペース。静かな森が広がるが鬼怒川の眺望はなし

ベランダには椅子2つがならべられており、お茶を淹れて外で森を眺めるだけでも、気持ちが少し緩むような時間でした。

バスタブなし、これはちょっと不便

ただひとつ驚いたのは、部屋にバスタブがなかったこと。
シャワーブースのみで、「温泉があるからいいでしょ」という設計なのかもしれません。

でも、湯疲れしたときや子どもをさっと入れたいときには、バスタブが恋しくなります。

景色は森、川は見えず

部屋の窓から見えるのは静かな木立。落ち着くといえばそうなのですが、「鬼怒川」という名前から想像していた景色とは少し違いました。

この建物の構造上、どの部屋も同じなのかどうかは不明ですが、川の存在感はほとんど感じられません。

子ども用備品は○、でも追加依頼も

事前に申請していたものはきちんと用意されていて、

  • おむつ用ゴミ箱
  • 子ども用歯ブラシ
  • 哺乳瓶用の除菌

などは部屋にありました。

ただ、ベビーバスと作務衣は準備されておらず、あとからフロントにお願いする形に。
こうした小さな手間は、事前対応でクリアしてもらえるとありがたかったです。

大浴場で見た春の風景と気になったこと

桜を眺めながらの露天風呂は格別

公式HP

チェックイン後にひと息ついてから、大浴場へ。
内湯と露天があり、露天風呂からは満開の桜が見える素敵な空間が広がっていました。

夕暮れ時の湯船に浸かりながら、湯けむり越しに見る桜の淡いピンクが、ほんのりと空に溶けていて、とてもきれいでした。

外から聞こえる声、気になる構造

ひとつ気になったのは、外から人の話し声が結構はっきり聞こえてきたこと。道路が近いわけでもないので、どうしてこんなに響くのか少し不思議でした。

せっかく静かに過ごせる時間だっただけに、その“ざわつき”が惜しかったです。

浴室内でのスマホ使用に驚き

さらに、アジア系の外国人宿泊客がスマートフォンを大浴場に持ち込み、撮影している場面を目撃。
脱衣所に戻ってスタッフに伝えたところ、すぐに確認には来たものの、現場で注意する様子はなく、そのまま退出していました…。

「撮影禁止」の貼り紙はあったけれど、ルールが徹底されていない印象。
浴室内へのスマホ持ち込み自体を明確に禁止するなど、もう一歩踏み込んだ対応が必要では?と感じました。

アップグレード夕食の期待と現実

春らしい献立にひかれて選んだコース

夕食は、スタンダードプランから「桜牡丹鍋会席」へアップグレードして予約していました。

猪肉とサクラマスという春の食材がメインで、見た目も味も少し贅沢な内容を期待していました。

刺し身にコバエ、対応にも疑問

問題の虫入りの盛り合わせ

料理の序盤、刺し身の盛り合わせに小さな虫(コバエ)が生きたまま入り込んでいるのを発見。

すぐには声を上げず、別件で対応に来たマネージャーに静かに伝えたところ、返ってきたのは「申し訳ありません」という言葉だけでした。

差し替えや返金などの対応は一切なく、その場でただ謝罪されただけ。
高級旅館として、この対応で良いのか…という気持ちがどうしても残ってしまいました。

猪肉は美味しかったけれど、満足感は薄め

猪肉そのものはクセが少なく、やわらかくて美味しかったです。ただ、通常料金に加えて、ひとりあたり追加で4,000円かかるコースと考えると、全体的に「これでその価格?」という気持ちが拭えませんでした。

特別感のある演出や驚きも特になく、金額と料理の内容が釣り合っていないように感じたのが正直なところです。

最後に出てきた〆のうどんは、ごく普通の茹でうどんで、拍子抜けしました。味も量も中途半端で、締めくくりとしては少し残念でした。

イベントで感じた穏やかなひととき

紙芝居イベント「温泉いろは」

紙芝居イベント「温泉いろは」にも参加。鬼怒川温泉をテーマにした内容で、館内のスタッフの方が演じてくれます。

内容は初学者向けでくすっと笑える場面があったりして、アクセントとしてはちょうど良い感じでした。

益子焼ナイトでの灯りの演出

夕食後は、館内のラウンジで開催されていた「益子焼ナイト」へ。

人も多すぎず、程よく距離があり、ゆったりと過ごせたのもよかったです。
子ども連れでも気兼ねなく立ち寄れる、ちょうどいい展示のように感じました。

朝食で感じた落差と物足りなさ

朝食は和食中心のセットメニュー。炊き立てごはんに焼き魚(この日は西京焼き)、あさ月糸の納豆、お味噌汁などが並びます。

その西京焼きは見た目こそきれいでしたが、味が中まで完全に染み込んでおらず、少し淡白な印象。
「これなら自分で焼いた方がしっかり味が出るかも」と思ってしまいました。…と、内容だけ見れば定番の旅館スタイルです。

ただ、夕食の印象と同様に、朝食にも「丁寧だけれど特別感のない内容」という印象が残りました。品数はそれなりにあるのですが、少しずつを広げただけのような感じで、食べ終えたあとに「美味しかった」というよりも「まぁ、こんなものかな」と思ってしまったのが正直なところです。

全体的に、子連れでも食べやすい内容ではあるし、味付けも優しかったのですが、「星野リゾートで食べる朝ごはん」として期待してしまうと、やや物足りなさが残りました。



チェックアウトと滞在を振り返って

朝食後、少し部屋で荷物をまとめてからチェックアウトへ。

ここでもまた、ちょっとしたトラブルが。

精算時に領収書をお願いしていたのに、忘れられていました。
アンケート依頼をされて、紙面を封筒に入れていただいたため、部屋に戻ってから気づき、わざわざフロントに電話することに。

自分たちの要望をお願いする前に依頼した仕事をしっかりとしてほしい気持ちも相まって一気に萎えました

星野リゾートはCS(カスタマーサティスファクション)と言われる顧客満足度をアンケートで視覚化しており、アンケート回答率を高めることをKPI指標にしています。

そういった背景も知っていたので、精算時に案内されたのは理解したのですが、粗末な対応はいかがなものかと。

領収書の依頼と手元に用意されていたにもかかわらず、「どうして入れ忘れるの?」という気持ちと、今までの積み重ねもありモヤモヤが残ります。

更に、これまでの滞在でもいくつか不手際が重なっていた中で、最後にそれら全体を振り返るような言及もなく、ただ個別の事象に対して「申し訳ありません」と言われるだけの対応で、社内連携がないことも明確になり、正直嫌気が差しました。

界というブランド、そして星野リゾートという名前を掲げている宿で、このレベルの対応だということに対しては、どうしても納得できない気持ちが残りました。

もちろん、1つ1つは大きな問題ではないけれど、すべてのやりとりが残念でしかたありませんでした。


期待とのギャップと今後について


滞在を通して感じた特徴まとめ

よかったところ(印象に残った点)

  • 満開の桜と露天風呂の組み合わせが美しかった
  • 和室の居心地はよく、子連れでも過ごしやすい空間
  • 益子焼ナイトや紙芝居など、イベントは程よく楽しめた
  • ラウンジやロビーは静かで、雰囲気づくりも丁寧

気になったところ(不満・疑問)

  • アップグレードした夕食の内容と価格が見合っていなかった
  • 刺し身に虫が入っていたが、対応は謝罪のみ
  • 大浴場でのスマホ使用(動画撮影)など、ルールの周知と対応が不十分
  • 朝食の西京焼きなど、料理全体に特別感が薄く印象に残りにくい
  • チェックイン・チェックアウト対応は聞いていた星野リゾートの理念も感じられなかった

全体の振り返り

有名なブランドとしての期待があった分、実際の体験とのギャップが際立った滞在でした。

今回、界ブランドにはじめて宿泊しましたが、率直に言って「もう一度泊まりたい」とは思えない滞在でした。

今回の宿泊で星野リゾート全体としても、今後は少し見方を変える必要があるのかもしれません。
上位ブランドである「界」でこのレベル感だと、「星のや」や「リゾナーレ」は果たしてどうなのか?と不安になる部分も。

もちろん、施設や地域によって差があることも理解していますが、今回のような滞在が「界」の平均だとすると、少し考え直したくなる体験ではありました。

鬼怒川に宿泊するなら、あさやホテルで決まり

体験のよさが星野リゾートと一線を画すレベル!
バブル時代の名残を感じつつ、現代のよさも感じられる希有なホテル

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